ペンチ・ニッパー・やっとこ
ハンドメイドアクセサリー作りに欠かせない工具についての解説です。
それぞれの工具の違い・使い道などをまとめました。
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ペンチ
DIYや日曜大工でよく耳にするのが「ペンチ」
挟んだりつまんだり引っ張ったり曲げたりする道具です。
用語として、「DIY」や「日曜大工」は木やワイヤーを組み立てて家具にするときなど、大きなものを作る時に使われる用語であり、「ハンドメイド(アクセサリー)」は身に着ける小さなものをイメージしてください。
つまり、ペンチはアクセサリーに向いた道具ではなく、家具に向いた道具だということです。
つまんだり曲げたりなど、「やっとこ」との共通点はあります。
また、ペンチにはワイヤーを切断する「ニッパー」の機能もついています。
ペンチが1本あれば、やっとことニッパーの代用もできなくはです。
ではなぜそれをしないのか。
それは、家具作りは力が必要で、アクセサリーは繊細さが必要だからです。
ペンチは、ワイヤーや釘などが滑らないように、刃先がギザギザになっています。
やっとこは、ワイヤーが傷つかないように、刃先が平らでなめらかになっています。
ペンチに付属するニッパーは手元側についていて、力がかかりやすくなっています。
ニッパーと比べて固いものが切れますが、刃先が見にくくアクセサリーのような繊細な作業をする時には切りにくいです。
ワイヤーを切るとき奥まで差し込まないと切れないので、チェーンなどを切る時も1コマだけを切ることができません。
また切断面が荒れるため、アクセサリーのような見栄えを良くしたいものには向きません。
ニッパーは、刃先で切れるのでアクセサリーに使いやすいし、切断面もキレイに仕上がります。
ただ、壊れてしまったアクセサリーやキーホルダーを1つだけ修理したい、この1回しか使わないというのであれば、ペンチで代用してしまっても大丈夫です。
多少傷はつくことを覚悟した上で簡易的に直したいというのであれば、できないことはありません。
ただし、安価なものだけです。
高価なものや大切なものは、やはり専用のやっとこやニッパーを買うか専門店で修理してもらうことをお勧めします。
ニッパー
ニッパーは、ワイヤー等を切るときに使います。
切断専用の道具です。
ワイヤー、Tピン、9ピン、ネックレスチェーンなど、細い金属なら切れます。
釘のような太いものは切れません。
プラスチック製のボタンをニッパーで切って、貼り付けパーツを作りだすこともできます。
平やっとこ
平らやっとこ(やっとこ)というのは「ペンチ」の章でも少しご紹介しましたが、挟んだりつまんだり曲げたりするためものです。
刃先が平らで細くなっていて、細かいパーツもつかみやすいです。
丸カンを開閉するときによく使います。
私は指先で物をつまむのが苦手なので、ピンセットのようにも使っちゃっています。
丸やっとこ
刃先が丸くなっているやっとこです。
これは物をつまむためではなく、円を作るためにあります。
主に、9ピンやTピンを扱う時に役に立ちます。
丸やっとこを平やっとこで代用するのはなかなか難しいと思います。
ワイヤーにカーブを付けるためにある道具なので、おそらくカクカクになってしまうかと。
とんでもなく器用だったらできるのかな……?
自分用で多少傷がついてもいいというのであればできるのかもしれませんが、私には丸やっとこなしでどうやってピンを曲げるのか想像つきません。
たとえ不格好ながら曲げられても、隙間が空いたりしないか強度が心配です。
最近だと100円ショップにも丸やっとこが置いてあるので、9ピンやTピンを使うなら用意した方がいいのではないかと思います。