布の種類
布生地にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や用途が異なります。
この記事では、代表的な生地の特徴や使用用途について解説します。

天然繊維の生地
綿(コットン)
■特徴吸湿性・通気性が高く、肌触りが良い。
■触り心地
柔らかくナチュラルな風合い。種類によってはサラッとしている。
■洗濯時のシワ
シワになりやすいが、厚手のものは比較的シワが目立ちにくい。
■使用用途
衣類(Tシャツ、シャツ、肌着)、タオル、寝具、ハンカチなど。
リネン(麻)
■特徴通気性が高く、吸水性・速乾性に優れている。丈夫で耐久性がある。
■触り心地
シャリっとした独特の質感。洗うほどに柔らかくなる。
■洗濯時のシワ
非常にシワになりやすい。アイロンが必要な場合が多い。
■使用用途
夏用の衣類(シャツ、ワンピース)、テーブルクロス、エプロン、カーテンなど。
ウール(羊毛)
■特徴保温性が高く、冬に適した素材。湿気を吸っても暖かさを保つ。
■触り心地
ふんわりと柔らかいものが多いが、種類によってはチクチクすることも。
■洗濯時のシワ
シワになりにくいが、水洗いすると縮みやすい。
■使用用途
セーター、コート、スーツ、マフラー、ブランケットなど。
シルク(絹)
■特徴光沢があり、高級感がある。吸湿・放湿性に優れ、肌に優しい。
■触り心地
滑らかでしっとりした感触。
■洗濯時のシワ
シワになりやすく、水洗いに弱いため注意が必要。
■使用用途
ドレス、ブラウス、スカーフ、ネクタイ、着物、寝具など。
合成繊維の生地
ポリエステル
■特徴シワになりにくく、速乾性がある。耐久性が高く、軽量。
■触り心地
ツルっとしているものが多く、若干の光沢がある。
■洗濯時のシワ
ほとんどシワにならない。
■使用用途
スポーツウェア、シャツ、ワンピース、カーテン、バッグ、家具の張地など。
ナイロン
■特徴非常に軽く、耐摩耗性が高い。防水性・撥水性を持つものもある。
■触り心地
サラッとしていて、ややシャカシャカした感触。
■洗濯時のシワ
シワになりにくいが、高温には弱い。
■使用用途
アウトドアウェア、スポーツウェア、バッグ、傘、ストッキングなど。
アクリル
■特徴ウールに似た風合いを持ち、軽量で暖かい。耐久性が高い。
■触り心地
柔らかく、ふわふわした毛羽立ちがある。
■洗濯時のシワ
シワになりにくいが、毛玉ができやすい。
■使用用途
セーター、カーディガン、毛布、ぬいぐるみなど。
レーヨン
■特徴シルクのような光沢感があり、吸湿性に優れるが、水に弱い。
■触り心地
滑らかでしっとりしている。
■洗濯時のシワ
非常にシワになりやすく、縮みやすい。
■使用用途
ブラウス、ワンピース、裏地、スカーフなど。
ポリウレタン(スパンデックス・ライクラ)
■特徴伸縮性が高く、フィット感がある。ポリエステルやナイロンと混紡されることが多い。
■触り心地
弾力があり、しなやか。
■洗濯時のシワ
シワになりにくいが、熱に弱い。
■使用用途
スポーツウェア、ヨガウェア、インナー、靴下、水着など。
特殊な生地
デニム
■特徴厚手で丈夫。経年変化を楽しめる素材。
■触り心地
ゴワゴワしているが、洗うと柔らかくなる。
■洗濯時のシワ
シワになりにくいが、色落ちしやすい。
■使用用途
ジーンズ、ジャケット、バッグ、エプロンなど。
フリース
■特徴軽くて保温性が高く、乾きやすい。
■触り心地
ふわふわしていて柔らかい。
■洗濯時のシワ
シワになりにくいが、静電気が起きやすい。
■使用用途
防寒着、ブランケット、インナーウェアなど。
ガーゼ
■特徴通気性が良く、肌に優しい。重ねることで保温性も増す。
■触り心地
柔らかく軽いが、薄いため耐久性が低い。
■洗濯時のシワ
非常にシワになりやすい。
■使用用途
赤ちゃん用衣類、ハンカチ、包帯、寝具など。
サテン
■特徴光沢があり、滑らかな表面を持つ。高級感がある。
■触り心地
ツルツルしていて、滑らか。
■洗濯時のシワ
シワになりやすい。
■使用用途
ドレス、ナイトウェア、リボン、裏地など。
フェルト
■特徴圧縮したウールや合成繊維で作られ、ほつれない。
■触り心地
フワフワしていて厚みがある。
■洗濯時のシワ
シワにはなりにくいが、縮みやすい。
■使用用途
ハンドメイド作品、インテリア雑貨、帽子、コースターなど。
このように、生地ごとに特徴や用途が大きく異なります。
用途に応じて適切な生地を選ぶことで、快適に使用できます。