フリンジ・タッセルのおはなし
アクセサリーパーツについての解説です。
フリンジとタッセル、それぞれの違いや使い道についてまとめました。
目次
フリンジとは
フリンジは、マフラーの端に付いているようなフサフサしたものです。
よく布地の端に付いている装飾です。
元々は、布がほつれないように、端処理のために使われていた裁縫の技術です。
縦横に織ってある布をイメージしてみてください。
端処理をしないとほつれてきますね。
ロックミシンをかけたり、三つ折りにしたり、バイアステープをかけることもあるかと思います。
フリンジの場合は、ほつれやすい横糸を抜き取り、縦の糸を長めに出します。
そして残った縦の糸をねじったり編んだりしてほどけにくくします。
ほつれ処理ですので、布の面積分、広範囲にフリンジが施されることになります。
元々の意味はほつれ止めの技術ですが、古代では貴族の服装に使われるほどの高貴な証として使われていたこともあります。
言葉の由来はラテン語のフィムブリアで、「房状へり」という意味だそうです。
……え、房状へりってなに(笑)
房状はまあ、バナナみたいに束になっている物という意味ですね。
へりはおそらく、「畳のへり」のへりと同じ意味で、漢字で書くと「縁」。
つまり、布の端が房のようになっている状態を「房状へり」というのだと思います。
合ってるか分からないけど、たぶんね。
古代では端処理として使われていた裁縫技術ですが、現代ではフリンジだけを作って後から布に縫い付けたりもします。
タッセルとは
タッセルは糸などをまとめて束ねてある装飾です。
フリンジと同じで房のようになっていますが、タッセルは束ねられています。
語源はラテン語のTassauで、留めるという意味があります。
よく、カーテンを留める紐として使われていますね。
タッセルは技法というよりは、装飾の意味合いで作られたもののようです。
細長い糸や布や革などを一束にまとめたものは、だいたいタッセルと呼んでも差支えないのではないでしょうか。
紀元前から様々な国で存在していて、魔除けやお守りの意味で使われていた時代もありました。
槍や刀にタッセルが付いていることもあります。
威嚇のために付けられた装飾という説や、刃先に付いた血が手元まで垂れてこないようにするためだという説があります。
カーテンを留める紐のことを「タッセル」と呼ぶことがありますが、これはカーテンを束ねるために「タッセル」でできた紐を使っていたことから「タッセル」と呼ばれるようになったのか、それとも「Tassau(ラテン語のタッセル)=留めるもの」であり「(カーテンを)留めるもの」という言葉の変化でタッセルになったのか、どちらが由来なのかは分かりません。
おそらく前者の「タッセルをカーテンをまとめるのに使ったから」が由来ではないかと思いますが、定かではありません。
もしなにか分かったら追記しますね。