毛糸について
今回は、毛糸をテーマに色々調べてみました。

毛糸の種類/素材
毛糸の素材について、それぞれの特徴、手触り、適した使い方を詳しく解説します。
動物繊維
羊毛(ウール)
■特徴・保温性、弾力性に優れ、空気を多く含むため暖かい。
・縮みやすく、フェルト化しやすい。
・染色性が高く、色や種類のバリエーションが豊富。
■手触り
・種類によって異なるが、一般的にふっくらとして柔らかい。
■おすすめの使い道
・セーター、マフラー、帽子など、冬の防寒アイテム。
・フェルト作品、編み込み模様の作品。
アルパカ
■特徴・滑らかで光沢があり、カシミヤに似た柔らかさを持つ。
・保温性が高く、軽量。
・毛足が長く、独特のぬめり感がある。
■手触り
・非常に滑らかで柔らかく、肌触りが良い。
■おすすめの使い道
・高級感のあるセーター、ストール、マフラー。
・ベビー用品、肌が弱い人向けの作品。
カシミヤ
■特徴・非常に柔らかく、軽く、保温性が高い。
・高級素材で、希少価値が高い。
・繊細で、摩擦に弱い。
■手触り
・非常に滑らかで、とろけるような柔らかさ。
■おすすめの使い道
・高級セーター、ストール、マフラー。
・特別な贈り物。
モヘヤ
■特徴・光沢があり、毛足が長く、ふわふわとした風合い。
・軽く、暖かい。
・毛が抜けやすい。
■手触り
・ふわふわとして柔らかく、独特の光沢がある。
■おすすめの使い道
・透かし編みのセーター、ストール、マフラー。
・編みぐるみの髪の毛。
植物繊維
綿(コットン)
■特徴・吸湿性、通気性に優れ、肌触りが良い。
・夏向けの作品に適している。
・洗濯に強く、扱いやすい。
■手触り
・さらっとしていて、柔らかい。
■おすすめの使い道
・夏向けのセーター、ベスト、帽子。
・ベビー用品、タオル、編みぐるみ。
麻(リネン)
■特徴・丈夫で通気性が良く、速乾性がある。
・使い込むほどに風合いが増す。
・チクチク感がある場合がある。
■手触り
・シャリ感があり、さらっとしている。
■おすすめの使い道
・夏向けのバッグ、帽子、テーブルクロス。
・丈夫なので、長く使用する作品。
竹
■特徴・抗菌性、防臭性に優れ、環境に優しい。
・吸水性、速乾性に優れている。
・シルクのような光沢と、カシミヤのような肌触りを兼ね備えています。
■手触り
・柔らかくなめらかな肌触りです。
■おすすめの使い道
・タオル、肌着、ベビー用品。
・環境に配慮した作品。
化学繊維
アクリル
■特徴・安価で扱いやすく、洗濯にも強い。
・発色が良く、色や種類のバリエーションが豊富。
・静電気が起きやすい。
■手触り
・ウールに似たふっくらとしたものから、さらっとしたものまで様々。
■おすすめの使い道
・セーター、マフラー、帽子など、普段使いのアイテム。
・編みぐるみ、アクリルたわし。
ポリエステル
■特徴・丈夫で型崩れしにくく、速乾性がある。
・シワになりにくい。
・他の繊維と混紡して使われることが多い。
■手触り
・さらっとしていて、光沢がある。
■おすすめの使い道
・夏向けの衣類、スポーツウェア。
・耐久性を求める作品。
ナイロン
■特徴・強度が高く、摩擦に強い。
・伸縮性があり、型崩れしにくい。
・他の繊維と混紡して使われることが多い。
■手触り
・つるつるとしていて、光沢がある。
■おすすめの使い道
・靴下、ストッキング。
・強度を求める作品。
毛糸の種類/太さ
極太
■特徴・非常に太く、ざっくりとした編み地に仕上がる。
・短時間で編み進められる。
・ボリュームのある作品に最適。
■手触り
・ふっくらとして、柔らかいものが多い。
■おすすめの使い道
・マフラー、帽子、ブランケットなどの冬小物。
・ざっくりとしたセーター、カーディガン。
並太
■特徴・一般的な太さで、様々な作品に使える。
・編みやすく、初心者にもおすすめ。
・幅広い種類の糸がある。
■手触り
・糸の種類によって異なるが、柔らかく編みやすい。
■おすすめの使い道
・セーター、ベスト、帽子、マフラーなど。
・編みぐるみ、小物。
合太
■特徴・並太と中細の中間の太さで、使いやすい。
・程よい厚みがあり、模様編みも綺麗に仕上がる。
■手触り
・糸の種類によって異なるが、柔らかく扱いやすい。
■おすすめの使い道
・セーター、カーディガン、ベスト。
・模様編みの作品。
中細
■特徴・繊細な編み地に仕上がり、レース編みなどにも使われる。
・薄手で軽い作品になる。
・編み込み模様も綺麗に仕上がる。
■手触り
・細く、さらっとしたものが多い。
■おすすめの使い道
・レース編みのショール、ストール。
・薄手のセーター、カーディガン。
・編み込み模様の作品。
極細
■特徴・非常に細く、レース編みや繊細な模様編みに適している。
・高度な技術が必要。
・繊細で美しい作品に仕上がる。
■手触り
・非常に細く、滑らかなものが多い。
■おすすめの使い道
・繊細なレース編みのショール、ドイリー。
・ビーズ編み。
毛糸の種類/撚り方
単糸
■特徴・1本の糸で撚られたもの。
・柔らかく、軽い作品に仕上がる。
・撚りが甘いものは、毛羽立ちやすい。
■手触り
・柔らかく、ふんわりとしたものが多い。
■おすすめの使い道
・柔らかい風合いを生かした作品。
・ショール、マフラー。
双糸
■特徴・2本の糸を撚り合わせたもの。
・強度があり、丈夫な作品に仕上がる。
・編みやすく、扱いやすい。
■手触り
・しっかりとして、安定感がある。
■おすすめの使い道
・セーター、カーディガンなど、日常使いのアイテム。
・編み込み模様の作品。
多本撚り
■特徴・3本以上の糸を撚り合わせたもの。
・非常に丈夫で、耐久性のある作品に仕上がる。
・太く、ボリュームのある作品に最適。
■手触り
・しっかりとして、重厚感がある。
■おすすめの使い道
・ラグ、マット。
・アウトドア用品。
毛糸の種類/加工法
スラブ糸
■特徴・太さに変化があり、独特の風合いがある。
・編み地に表情が出る。
・シンプルな編み方でも、おしゃれに仕上がる。
■手触り
・凹凸があり、ざっくりとしたものが多い。
■おすすめの使い道
・個性的なセーター、マフラー。
・インテリア雑貨。
ループ糸
■特徴・輪状の糸が織り込まれ、凹凸のある編み地になる。
・ふわふわとした、可愛らしい作品に仕上がる。
・編み目が目立ちにくい。
■手触り
・ふわふわとして、柔らかい。
■おすすめの使い道
・子供用の帽子、マフラー。
・ぬいぐるみ。
段染め糸
■特徴・一定間隔で色が変化し、編むだけで模様のように仕上がる。
・グラデーションが美しい。
・シンプルな編み方でも、華やかな作品になる。
■手触り
・糸の種類によって異なる。
■おすすめの使い道
・ショール、マフラー。
・靴下、帽子。
毛糸の編み方
棒針編み
■特徴・2本の棒針を使って編む方法。
・伸縮性のある、ふっくらとした編み地になる。
・編み込み模様やケーブル模様など、複雑な模様を編むのに適している。
・編み目が均一になりやすく、美しい仕上がりになる。
■おすすめの使い道
・セーター、マフラー、帽子など、冬の防寒アイテム。
・靴下、手袋など、フィット感のあるアイテム。
・ブランケット、クッションなど、インテリア雑貨。
かぎ針編み
■特徴・かぎ針を使って編む方法。
・レース編みやあみぐるみなど、多様な表現ができる。
・比較的短時間で編める。
・編み地がしっかりとして、丈夫な仕上がりになる。
■おすすめの使い道
・レース編みのショール、ドイリー。
・あみぐるみ、小物。
・バッグ、帽子など、丈夫なアイテム。
・モチーフつなぎの作品。
アフガン編み
■特徴・かぎ針編みと棒針編みの両方の性質を併せ持ち、独特の厚みと丈夫さを持つ編み地である。
・比較的伸縮性が少なく、編み目が詰まったしっかりとした仕上がりである。
・様々な模様編みが可能であり、編み方によって多様な表情が出せる。
■おすすめの使い道
・ブランケットやクッションカバーなど、厚手で丈夫なものが適している。
・バッグや帽子など、形をしっかりと保ちたいアイテムにも向いている。
・編み目が詰まるため、冬の防寒アイテムにもおすすめである。
指編み
■特徴・道具を使わず、指だけで編むため、手軽に始められる。
・太い毛糸を使うと、短時間でボリュームのある作品が作れる。
・編み目が大きくなりがちで、ふんわりと柔らかい仕上がりになる。
・子供でも比較的簡単に編むことができるので、親子で楽しむこともできる。
■おすすめの使い道
・マフラーやスヌードなど、ざっくりとした風合いを生かしたものが適している。
・クッションカバーやラグなど、インテリア小物にもおすすめである。
・太い毛糸を使えば、短時間で手軽にルームシューズなども作れる。
編み方を選ぶポイント
作りたい作品:
・セーターやマフラーなど、防寒アイテムには棒針編みが適している。
・レース編みやあみぐるみなど、繊細な作品にはかぎ針編みが適している。
毛糸の種類:
・太い毛糸は棒針編み、細い毛糸はかぎ針編みに適している。
編み物の経験:
・初心者の方は、比較的簡単な棒針編みから始めるのがおすすめ。