紙のおはなし
ふと思ったんですけど……。
『和紙』ってよく聞くけど、和紙の対義語ってなんだろう?
疑問を解消するために、紙について調べてみました。
和紙ってなに?
和紙といえば、濾して作る手すきのイメージがあります。
現代では、手じゃなくて機械でも作れるのかな?
子供の頃、紙すきのおもちゃで遊んだ記憶があります。
チラシのようないらない紙をちぎって、水で溶かして、濾し器でこして、乾かすとハガキができるというおもちゃ。
和紙を作る時の仕組みと同じです。
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和紙は、厚手で繊維質でザラザラした手触りのものが多いです。
これは、使っている植物の繊維が長くてかたいものが多いからだそうです。
材料が丈夫なので、とても長持ちするそうです。
希少な材料で、手間のかかる製法のため、和紙は高価な紙となっています。
貴重な素材ですので、書き損じも端切れも、むやみに捨てずに紙すき器を使って再利用できたらいいですね。
再利用と言えば、和紙は洋紙と原料が異なるため、リサイクルゴミに捨ててはいけない地域もあるそうです。
自治体のホームページを確認してみてください。
その際、「和紙」と「和紙っぽい洋紙」があるのでパッケージを確認してみてください。
原料が木材パルプなら、おそらく洋紙です。たぶん。
和紙じゃない紙ってなに?
現代で一番使われている紙は洋紙です。
ノート、本、コピー用紙、新聞紙……。
普段手にする紙は、ほとんどが洋紙です。
安価に大量生産ができて、表面が滑らかです。
印刷機との相性も良く、加工もしやすいため、使い勝手のいい紙になっています。
世界の紙
バナナペーパー
アフリカのザンビア共和国にあるバナナ畑で、通常捨てられる茎の繊維を利用して紙を作っているそうです。
SDGsの観点からも、途上国の貧困問題にも、貢献できるような活動をしているそうです。
ミヤザワ株式会社 → BANANA PAPER
唐紙
日本産の和紙に対し、唐紙は中国産の紙です。
からかみと読みます。
墨との相性がいいので、書道で使われたりします。
世界には他にも数多くの紙が存在します。
材料の違いはありますが、どれも和紙と似ていてざらついているように見えます。
そんな中で、洋紙は綺麗で整っていて安価で購入ができるので、現代には欠かせない価値のある紙だと思います。
発明した人に感謝です。
紙の歴史
古代は壁画から始まって、石に書いたり木に書いたり羊の皮に書いたり、各国工夫を凝らして文字を書いていました。
そんななか、紙を発明したのは中国だと言われています。
発見された中で最古の紙には、地図が書かれていたんだとか。
それが紀元前2世紀ぐらい。
日本では弥生時代ぐらいでしょうか。
紙を発明して地図を残す。、
地図なんて自分が頭で覚えてしまえばいいだけの話なのに、それをわざわざ書き残すということは、知識を広める、後世に残すなどの殊勝な考えがあったのではないでしょうか。
ただの想像ですが。
世界をより良くしようと考えて生み出したものが、何世紀先までこうやって残っていることは素晴らしいなと思います。